合気道の呼吸法??ぶっちゃけ考えなくていいですよ

具体的なやり方は書いてませんのでご注意ください。


合気道の道場の多くで「呼吸法」や「呼吸力」という言葉を使っていて

「どうんな不思議な力なんだろう…」と思う方がいるかもしれませんので

今回はそれについて少しだけ触れてみようと思います。

結論から言いますが…

・「初心者」は考えないほうがいい

・無駄ではないけど優先順位はかなり低い

・単純に呼吸法を学びたいならヨガや禅の方がいい

といった感じです。


まず大前提として

呼吸法だけができたからといって強くなれるわけでも

不思議な力が使えるわけでもありません。

更にいうと、合気道の技が急激に上手くなるわけでもありません。



なぜ「初心者」は考えないほうがいい?

合気道の初心者の方はまず合気道そのものの動き方を身に付けたほうが

確実に上達の速度が速くなります。

技の動きをたくさん覚えなきゃいけない中で呼吸まで意識しなければらないのは

おそらくかなり難しいはずです。

例えるなら

体育の授業を受けながら国語の漢文を勉強している

ようなものです。

想像するだけでしんどそうではありませんか?

それであれば体育は体育、漢文は漢文、といったように個別に集中した方が

身に付きやすいのは当然ですよね。


そしてもし「合気道」を護身術や健康として習っているのであれば尚更です。

護身術も健康目的の方も突き詰めると「身体を動かす」ことが大目標となります。

なので、せっかく動きに来ている中で別のことに集中するのは少しもったいないですよね。

せめて呼吸法を勉強したいのであれば、合気道の動きがあまり考えなくても

出来るようになってからの方が非常に効率よく出来ることでしょう。



なぜ無駄ではないけど優先順位はかなり低い?

上述した通り「合気道」を習いに来たのであれば、まず動き方をしっかり学ぶことが大切です。

ですが、呼吸法自体は無駄ではありませんし私も重要なものだと感じています。

数年前から流行っている「マインドフルネス」などでは呼吸法や瞑想は非常に有用なものです。

正しくこれが出来ることによって生活での不安やイライラが軽減される可能性もあります。

マインドフルネスに興味が湧いた方はこちらの書籍が分かりやすいです。

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合気道においてもそれは重要で、メンタルが冷静でない状態では

技がうまく決まりにくいので、落ち着きを取り戻すときや

動きに押し引きがある場合は呼吸を意識することで動きのタイミングをつかめたりもします。

ただ…落ち着きを取り戻すだけならふつうに深呼吸を数回すれば落ち着きを取り戻せます。

ふつうの深呼吸だって呼吸法の一つなので、あまり「呼吸法」と意識するほどではありません。

知ってさえいれば誰でも出来ますので、そこまで重要視するほどではないと思いますよ。



なぜ呼吸法を学びたいならヨガや禅の方がいい?

護身術という観点で合気道を考えますと、

合気道は不規則に動かなければ(動けなければ)いけないのです。

不規則に動く過程でさらに呼吸法まで意識するのは、かーなーり難しいです。

なので動きながら行うよりはヨガや禅において静的な状態で集中して学ぶと呼吸法が上手くなるのではないでしょうか。

結局のところ、どんなものもある程度の土台を作ってから次のことを行わないと

脳や体のリソースが足りなくなりがちなので注意が必要ですね。


他にも合気道や大東流合気柔術には座技や居捕とよばれる正座のように座った状態で

行う技もあるので、そういった中で呼吸法を学ぶのも良いと思います。

ただし、その場合は現代において正座状態で護身術を行う状況なんて早々ないので、

護身術とは少し別のものと考えましょう。


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以上、

合気道の初心者は呼吸法に囚われずに

まずは身体の動きを最適化する方が先決ですよ、というおはなしでした。


正直、武道・武術の分野において呼吸法はなかなか切っても切り離せない関係にあります。

ヨガ、中国武術、神道などの宗教的な影響など様々な要因が考えられますが…

何にせよ、手段の目的化になってしまい本当にやりたかったことから

いつの間にか離れていた、なんてことにならないようにくれぐれもご注意ください。


何をするにも何歳になっても、自分の中に芯を持っていきましょう!!



合気道 優武館|高知の習い事・護身術・趣味・ダイエット

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