手数を増やす=急がば回れ!?合気道の求めるもの

合気道とそれ以外の武道や格闘技を経験した方は大体こう思うことでしょう。

「合気道って一つの技に手数を掛け過ぎじゃね?まどろっこしいよ。」

(分からない人のために解説:合気道は技の入り方によってはわざわざ手を持ち換えたり足の動く順番が決まっていたりします)

仰る通り!( *´艸`)

私自身もそう思います。

相手の関節を極める、という結果を求めるだけなら単純にやりやすい形、持ちやすい持ち方で力いっぱい捻ったり折ったりすればいいだけです。

正直その方が簡単ですし早く身につきます。


じゃあ合気道は何でそうしないのか?

これは私の個人的な考えですが、合気道は違う意味で効率を求めているからだと考えています。


上記の通り、関節を極めるという結果を求めるだけなら力だけでも解決できます。

ただ、身を護るための武においては全員が全員マッチョなわけではありませんし、そこには年齢差や性差、体格差などにより筋力量が異なります。

ではその筋力量を埋めなければいけませんが、、、皆さんご存じの物理学では小さな力を大きな力に変換する原理がありますよね?


そう、「てこの原理」ですね。

筋力があれば確かに結果に至れます。

仮に100の力を持っている人が80以上の力で動くものを動かそうとするのであれば実現可能です。

では60しか力を持っていない人が同じものを動かそうとするのであれば単純に筋力だけではどうにもなりませんが、このようにすれば結果は同じですよね?

ですがその分、てこを準備するという手間が掛かっています。

このてこの準備における手間が合気道における手数が増えるに当たります。


単純な筋力問題の解決以外にも、技を成立させるために相手の体勢を崩して反抗できないようにするためや、そもそも成立する関節技の効果を高めるためにも手数を増やしたりすることがあります。


もちろんいざ実戦が必要な場では稽古時の様にそこまで厳密に手数を増やす必要はありません。

そんなに悠長なことをしていれば相手から反撃を受けかねません。

が、しっかり関節が極まる原理を知っていたり、少ない力で大きな効果を生み出す技術は知っておいて損はありません。

何より、力が弱い方にはそれが必須の技術となります。


力があることは非常に良いことです。

ですが、持たざる者が同じ結果を求めるなら知識・工夫・努力が必要となってきます。

それが出来るのが合気道の技術であると言えます。


力、体格、体力に自信が無くても大丈夫、そのための合気道の技術です。

もちろんその分時間は掛かります。

場合によっては筋力をつけた方が早いかもしれません。

ただ、筋力は年齢とともに落ちてゆきます。

ですが、技術は年齢を経ても使うことは出来ます。


であれば時間の掛かる技術を今身体が自由に動く内に学んでみてはいかがでしょうか?


楽しくて、健康的で、生涯使える技術が学べる。

踏み出すなら、今ですよね。

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