合気道がまさかの脳トレ!?
「脳トレみたい!」
合気道に携わっていると、ほぼ必ずこの表現をする方がいます。
しかし、なぜ武道である合気道が脳トレ?
身体を動かすなら筋トレじゃない?
と、合気道を体験したことのない方は思うはずです。
それはそうです。
自分が実際に体験してみないことには、なかなか実態はつかみにくいでしょう。
というわけで、
今回はなぜ合気道が脳トレと表現されるのかを紹介してみようと思います。
といってもそこまで難しい話ではありません。
結論から書いてしまいますが、
合気道は
・左右の手や足が同時に別々の動きを行う
・右で出来たことは左でも出来るようにする
・他人の関節を扱う
という特徴があるためです。
左右の手や足が同時に別々の動きを行う
これは多くのスポーツや武道にも言えますが、
それぞれの手と足が別々の動きをする必要があります。
例えば、
・左手は手を開いて相手の攻撃を受けつつ、右手で軽く拳を握って当身(打撃)を入れる
・左腕を相手の腕に巻き付けながら、右手で相手の肩口を押して引き倒す
など、分かりやすく言えば左右非対称の動き方や身体の使い方が多くあります。
とはいえ、日常生活でもそういった動きはあります。
例えば右手で箸を持って左手で茶碗を持つことや、右手で文字を書きながら左手で紙を押さえるなどはありますよね。
ただ、ここでポイントなのが合気道の動きは無意識化で行うには難しく複雑な動きが多いということです。
もっと分かりやすく言うと
自分の手を左右同時にグーチョキパーとするのはとても簡単(ほぼ無意識で出来る)ですよね?
だけど、左右の手であいこを作らずに(意識的に)じゃんけんをするのは意外と難しいですよね?
大体そういう感じです。
ちなみに高齢者の介護施設なんかでもこういった療法が取り入れられて認知症予防などの運動が行われています。
そしておそらく合気道は一般的なスポーツや打撃系の武道と比べると
左右別々の動きを意識的に行う割合が多いのではないかと思われます。
右で出来たことは左でも出来るようにする
合気道の中でも道場や流派に少し左右されるかもしれませんが、
多くの合気道は他のスポーツ以上に左右同じように技を行うことを求められます。
野球で例えるなら、野球始めたての右投げ右打ちの人が初心者の段階から
右側とほぼ同レベルの左投げ左打ちを出来るように求められるような感じです。
格闘技など競技を行うものは基本的に勝つために安定している利き手側を上手く使うために
練習する際の構えがオーソドックスかサウスポーのどちらかで大体固定されますが
あまり競技を行わない合気道は護身術という側面もあるためか
とっさにどちらの側でも対応できるように両方を同じレベルで技を掛けられるようになる必要があります。
そのため、片方側だけでなく相手の攻撃が右でも左でも対応できるように練習します。
この練習する過程は特に初心者の方はつまづきやすく、
最初の内はかなり考えながらやらないと覚えられません。
逆に言えば、練習はそれだけ考えて行うものなので、本当に頭を使います。
他人の関節を扱う
おそらく医療や介護、もしくは柔術関係のお仕事をしないとあまり関節について
考えることは少ないと思います。
では、もしこの記事を見ている、まったく合気道やったことが無いよ~という方、
ぜひ近くに家族か友人がいればその方の指や手、腕、肩の関節の可動域がどこまで動くのかや服の上からどこに肘があるかなどを確かめてみましょう。
どうでしょう?
思ったより自分の認識している関節とはイメージが違うのではないでしょうか?
合気道はその関節の可動域や場所を瞬時に判断して押さえたり捻ったりする必要があるので
初心者の内は練習の際に人の腕をまるで知恵の輪のように考えながら扱って技を掛けていきます。
実は腕ひとつとっても押さえる場所が違ったり、腕を動かす方向次第で
技がちゃんと掛けられたり、掛けられなかったりしますので、
これらを考えて覚えていくのは合気道の上達において必須になってきます。
というわけで、合気道は脳トレでもあるんですよ~という話でした。
お気づきの方もおられると思いますが、
以上3つの点で共通なのは「考える・意識する」ということになります。
そういった意味では合気道はあまり速習には適していないという側面もあります。
ただ、自分の頭で考えて覚えたものはずっと自分の中に残り続ける資産になりますし、
考えることで身体だけではなく脳のトレーニングにもなるので合気道って面白いですよね。
という感じで将来のために合気道で身体も頭も鍛えて快適な生活をしてみませんか??
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