たまには空手のはなしでも
今ご覧になっているのは合気道のHPですが、きっと合気道を調べているということは
空手や柔道なんかも調べているんではないかなぁ?と思います。
なので今回は参考程度にかつて私が学んだ空手の話をしてみようと思います。
空手を学んだ経緯
私は保育園に通っていた頃、性格的に優しすぎた?らしく非常に泣き虫で
今でいうイジリ程度のことでもしょっちゅう泣いていました。
それをマズいと感じた両親が自信を付けようと考えたのか、
父親は空手、母親はピアノをさせたいと考えたそうです。
そして結果的に当時父親の知り合いの空手道場に放り込まれた、という次第です。
これが私が人生において最初の武道に出会った経緯でした。
ちなみに今の私ではピアノという選択肢を選んだ母親になぜか聞いてみたところ…
男の子にしては指が長くてきれいだったから、とのこと(笑)
確かに自分で言うのもなんですが、男性の手指にしては細くて長めですが…(;'∀')ハハウエヨゥ
どんな空手だったか
オリンピックの影響もありますので、みなさんに少しだけ空手の存在が認知がされている
という前提でお話ししたいと思います。
オリンピック競技として制定された空手の種目には
・形(かた)
・組手(くみて)
という2種類があります。
ちなみにかつて私の学んだ道場では「形」はまったくやることはありませんでした。
(知ってる人のために挙げるとピンアン、ナイハンチ、クーサンクー等は、という意味です)
ある程度決まった立ち方からの正拳突きや手刀、蹴りの練習はありましたが、複数の技で構成されているような形は特にやった記憶はありません。
また、「組手」についてもオリンピックで行われる伝統派空手の寸止めルールとはまた別に「フルコンタクト」というものもあります。
寸止めルールとフルコンタクトの違いを参考程度にご説明しますと
寸止めルール:
伝統派空手ルールともいいます。
少し離れた間合いから機をうかがって飛び込み、有効的な打撃(突き、蹴り、打ち≒手刀など)を上半身に行うもので、非常にスピーディさが求められる。
ただし倒すのが目的ではなく軽くてもキレイに当ててポイントを取るのがメインのルール。
寸止めルールといわれるように、ルール的には相手をノックダウンさせるほど深く強い打撃を入れる必要はなく、軽くでもキレイに入っていればポイントになる(ように感じる)。
結構安全性が高く、組手はしっかり防具を付けて行うようです
フルコンタクトルール:
直接打撃制とも言われ、相手を倒すために突きや蹴りをしっかり深く強く当てるものです。
伝統派空手ルールよりも割と近距離の間合いで行われ、当てるよりも突きや蹴りを急所に当てて倒すことが重要視される。
マンガで例えるとこんな感じになります。
参照画像:(c)秋田書店 板垣恵介作 グラップラー刃牙39巻 より
実際とは少々異なりますが、そこそこ足を止めて打撃し合うことが多いです。
顔面アリのルールの場合は面を付けたり、拳や脛にサポーターを付けたりもします。
顔面ナシのルールの場合は大人は手足のサポーターだけで胴の防具などは使わないこともあります。
ちなみにかなり痛い。冗談抜きで痛い。
それらのルールがある中で私の学んだ道場は後者のフルコンタクト空手の道場でした。
稽古が始まると柔軟体操や準備運動をした後に正拳突きや蹴りを練習します。
その後、筋トレや約束稽古(二人一組で互いに決まった動作でコンビネーションを学ぶ)をした後に、同年代くらいの生徒同士で組手(割とガチで当て合い)をします。
結構筋トレの数もこなしますし、生徒同士でもバッチバチに組手をしますので、身体の耐久という意味では当時の同級生たちよりも割と強くなりました。
習わなかったよりは習っておいて良かったと今は思えるくらいです。
当時の高校受験にともない、空手はやめましたが約15年以上のブランクがある今でも技術的には合気道に活かせるほど身体に染みついています。
合気道とどっちがいい?
正直なところ、かなり個人の好みによります
もしあなたやお子さんが
アグレッシブで人と競うことがしたい・得意、自分から人に攻撃するのは平気!という方は空手に向いていると思います。
それと物理的(耐久性)に強くなりたい場合もオススメです。
逆に合気道の場合は
その逆で競い合うのが得意じゃない、自分から出来るだけ攻撃したくない、という方にはオススメです。
物理的に鍛えることは少ないですが、効率的な力の使い方を学ぶことも出来ます。
ちなみに私は大人になってからこちら側だと自覚しました(笑)
もちろんお金と時間とやる気があれば同時に習うことも出来ますが、
ちゃんと上達したい場合はどちらも同時にやるのは個人的にオススメできません。
※ただし上級者は除く
というのも、どちらも同じ武道というジャンルですが性質が違いすぎるためです。
分かりやすくお伝えすると
空手≒岩
合気道≒水
というくらい身体の使い方が違うので動き方に何の土台もないままで、
それぞれの動きをやっていくとお互いの良さを相殺してしまうので上達に時間が掛かってしまいます。
なので、どちらもやってみたくても、どちらかで初段~二段くらいを取得するまでは片方に集中した方が良いのではないかと思います。
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空手も合気道もどちらも良いところがあるので、どちらが優れているか、という目線よりも
どちらの方が自分(お子さん)に合っているか
を習う本人が自分自身で何をやるかを決めていくと、きっと楽しい武道ライフを進めるのではないかと思います。
武道は一生自分の中に残る技術なので、一番楽しめたものをぜひ続けてみてくださいね。
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