未経験者の知らない合気道の世界
今でこそ世界的に普及している合気道…
そんな合気道をあなたはどこまで知っていますか?
今回はそんな合気道をやったことがない未経験者さんが知らない無駄なようでちょっと役に立つかもしれない知識を3つ紹介しようと思います。
なお、現在ではすでに亡くなっている合気道創始者(植芝盛平先生)の流派からどんどん分派していき同じ合気道という名称を持っていても技術体系や思想が全く異なる状況になっています。
なので今回紹介する知識は創始者の合気道以外の流派の知識も含め紹介していきます。
個人や団体については詳しく紹介はしませんが、ググれば大体分かるかと思いますので、もし興味の湧いた方は少し調べてみますと面白いですよ。
では早速行きましょう~
①合気道創始者は・・・自分の師匠と不仲だった
争わないことを是としている合気道の創始者である植芝先生は自身の武術の師匠である大東流合気柔術の武田惣角先生と不仲であったといわれています。
詳細は諸説ありますが植芝先生と武田先生との間に生じた金銭トラブルや植芝先生が傾倒していた「大本」と呼ばれる当時の新興宗教との関わりが原因ではないかと言われています。
最終的には植芝先生が大阪の朝日新聞社の社員に対して合気道(正確には当時はまだ合気道ではなく植芝先生の大東流)を指導していたところに武田先生が来訪した際、自身の師匠であるはずの武田先生に一言も挨拶をしないどころか顔も合わさずに弟子とともに朝日新聞社を去ったと逸話があります。
その後の朝日新聞社の社員に対する指導は武田先生が引き継ぎましたが、二人の間に何があったのかは真実は闇の中です。
②合気道の技は元々・・・武器対武器が前提
合気道の技自体はほとんどが合気道の元である大東流合気柔術の技です。
なので合気道というより大東流合気柔術の話になってしまいますが、大東流合気柔術自体はまだ剣術が盛んであった時代に存在しているので、日本刀や短刀相手に技を掛けるものや自分が武器を持っている手を掴まれた状態を脱するために掛ける技によって構成されています。
ですが現代日本ではそんな物騒なものを持つことはできませんし、初心者が稽古で振り回すには危ないということもあり、刀の代わりに手刀や拳を使うことで現代的な形に変わっているという感じです。
③演武のように人を吹っ飛ばしたり投げ飛ばすのは・・・普通無理
大前提として、動画で見るような演武は基本「演技」です。
技を掛ける方より掛けられる側が技をしっかり受けて、見栄え良く派手に飛んで受身を取ることで成り立ちます。
時代劇の殺陣と同じようなものです。
なので、万が一護身を使わないといけない場面であの様に吹っ飛ばしたり投げ飛ばすのはまず不可能です。
ちなみに運よく投げ飛ばすことが出来たとして、飛ばす相手の動きをコントロールできないと落下時の落ちどころが悪くて大けがを負わせたり、関節を極めて投げたりするとあっさり骨折や脱臼をさせてしまうので、後の立場が非常に悪くなります。
演武はあくまでも特別な訓練を受けている方によって表現できていますので、良い子は絶対にマネしてはいけません。
実際の護身ではもっと有効性のある技が沢山ありますので、もし合気道を護身術として学びたい場合は演武中心よりそういった稽古を行っている道場を探し出すとよろしいかと思います。
という感じで今回3つ紹介してみました。
全く合気道を調べたことが無いという方はこの話で少しでも興味を持っていただくと幸いです。
もし小説やイラストなどで創作活動をされている方も、もし合気道を登場させたい場合はこういった知識があると少し役に立つことがあるかもしれませんので、何か参考にしたいことがあれば聞いて頂ければ分かる範囲でお答えしますので、twitterなどでDM送ってくださいね。
では今回はこの辺で(^^)/
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