合気道は楽を目指す武道

多くの合気道で、「合気道は力の要らない武道です、なので女性やご年配の方でも安心です」


という文面を目にしたことありませんか?


さて、この「力の要らない」という文面は本当だと思いますか?


まぁよくありがちなんですが、残念ながら受け取り手の認識次第で本当にも嘘にもなってしまいます…

というわけで、実際はどういうことなの?ということを少し解説したいと思います。



まず大前提として、

力が要らない=筋力を全く使わない というわけではありません。

人体の運動は筋肉で行われていますので、

歩くのも構えるのも技を掛けるために掴むのも全て筋肉が使用されます。

そういった意味では筋力を全く使わないというわけではありません。



では「力が要らない」というのはどういう意味かと言いますと、私は以下の2点のことだと認識しています。



①強い腕力を使わない

初中級者が合気道で技を掛ける際は大抵の場合、腕力を使っていて腕から肩にかけての力が入っています。

そして腕力を使って技を掛けているとほとんどの方が「もっと力を抜いて」と指導されます。

この「力を抜いて」の意味は「そこまで腕力を使わなくてもこの技は効果的に掛けられるよ」という意味です。

ですが技を掛けるうえで多少の力自体は必要なので、腕力以外から力を持ってくる必要があります。

逆に言えば腕力以外から力を使えばいいのです。

人体は腕力以外にも力を出せるところや力を借りられるところは実はたくさんあります。



②相手の力に真っ向から対立しない

例えば掌を前に出して誰かに押してもらって、押されないように耐えてみてください。

細かい条件は無視して、押す側と押される側が均衡しているのであれば、押す側の力に対して押される側は同じ力で耐えているということになります。

ただ、もし体格・筋力に差がある場合、真っ向から力に対抗すると劣っている側が負けますよね?

合気道の技はこのように真っ向から力で対抗することはまずありません。

力の向きに対して垂直方向から当たったり、相手の力の方向に沿うように力を加えたりする等、様々な動き方で相手の体勢を崩したり関節を極めたりします。

こうすることで相手の力に対してこちらはそれ以下の力で技を掛けることが出来るため、女性や年配の方の様な少ない筋力でもさほど問題はない、ということです。



力に対して力で対抗する必要が無くなるのでこれらのことを出来るようになれば、合気道だけでなく、いろんな面で楽が出来るのではないかと思います。

ただし、これらの「力が要らない」動きをするためには当然相応に稽古をして動き方を学ぶことが必要です。

ただ、一度コツを掴むと自転車と同じで身体が覚えるので、そうそう忘れることはありません。

習ったことが一生モノの技術になるということですね。


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