合気道と実戦性
この手の話は若干センシティブなので、あくまでも優武館としては合気道と実戦性をこう考えています、という体験希望者やこれから検討されている方への内容です。
まず実戦性という言葉だけでは広義ですが、
おそらく一般的に考えられていそうな意味を想定しますと、例えば
・単純な殺傷能力
・対武器への対応
・ケンカや他の格闘技で勝てるかどうか
等があるかと思います。
ひとまずこれに関しての回答としては
・殺傷能力:あります
そもそも大抵の武道・武術の技術は大なり小なり殺傷能力はありますので、使う使わないは別にして合気道も例外ではありません。
・対武器への対応:できます
合気道の原型である大東流合気柔術から伝わった背景から、短刀・刀相手に対する技が非常に多いですし、近距離で拳銃程度であれば奪取できる技もあります。
・ケンカや他の格闘技で勝てるかどうか:使う人次第です
上記の2点が確実に行使できるレベルであればケンカの範疇であれば可能でしょう。
ただし、他の格闘技のルール上で勝てるかと言われればおそらくNOです。
そもそも他人の土俵に上がって勝負する時点で9割は既に負けていると思います。
そして他のルールでやるということは既に合気道ではないので、まぁ論外ですよね。
はい、というわけで合気道は実戦性はありますが、結局のところ使う人次第でしたー
それではまた~
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えー…めちゃくちゃ雑に書きましたが、ここから先はちゃんと良識あるお話です。
上記で間違っていることを書いたつもりはありませんが、当然ながら殺生のために合気道を使うのは正直なところ道徳的にはよろしくありませんよね。
それは優武館でも例外ではなく、あくまでも「護身」として合気道を使って欲しいわけです。
そして優武館の目指す護身は(きっと多くの武道流派も同じだと思いたいですが)
相手を殺傷する、ケンカや格闘技の試合で勝つこと、が目的ではありません。
優武館としては
・自身が脅威に対して接触しない、接触しても可能な限り無傷で脱出、不可能であれば制圧する
・大事な人や物を守れること
・法律からも自身を守れること
この3つを目標としています。
確かに相手より強ければ単純に対暴力には何とかなる場合があります。
ただ現代の日本においては法律というものもありますし、護身時の自分の身の振り方によってはその法律が自分の味方ではなく敵になってしまう場合があります。
護身とはいえ殴ると相手が武器でも持っていない限り、お互いが怪我してどっちも悪いで終わるか、やりすぎれば暴行罪として前科が付きます。
調べて頂ければ分かりますが、意外と正当防衛の成立の条件というのは難しいようです。
一時の衝動に身を任せて不利益を被るよりも、そもそも事が起きない、もしくは互いに怪我無く終わる方が金銭的・時間的・精神的・身体的にも有益ですよね?
そこで必要だと考えているのが
「他者に対しての優しさ」
「必要以上に怪我させないために加減が利きやすい関節技」
それと
「先の展開を考えられる冷静さ」
です。
もちろんその場になって全てが上手くいくとは限りませんが、出来るように稽古することは必要です。
実戦を何とするかは個人の思想によりますが、
私自身は一般の日常生活の中でこの3つを体現できる武道であれば実戦的だと捉えています。
だから私は合気道を稽古しますし、誰かに教えたいとまでなりました。
身体は刃、心は鞘
武の道に携わる以上、こう在りたいなと思います。
もし、今回の記事がちょっとでも心に届いたよという方でもし高知市にお住まいでしたら体験・入会、ともに喜んでお待ちしておりますので、ページ上部の「体験申し込みフォーム」からお申し込みください。
皆様のお越しをお待ちしております。
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