相手とぶつからないとは??合気道の防御方法

動画などで合気道の演武を見たことがある方は

「合気道ってやたら手首を掴みにいくよね」って印象があるのではないでしょうか?


では合気道には手首を掴んでくる相手以外への対処法が無いのかと言われれば

答えとしては「NO」となります。

元々合気道は大東流合気柔術という武術の派生なので

対武器の動き(上から振り下ろす、横から薙ぐ、突く)に対する防御方法がメインとして存在します。


そして特徴的なのは

真っ向からブロックする動きが非常に少ないのです。

矢印で表現しますと

=⇒🤜💥🤛⇐=

右からくる相手の力に対して、このように正面衝突で相手の攻撃を迎え撃つことがほぼありません。

というのも、仮に「10」の力を出せる人間が仕掛けてきた攻撃を

真っ向から無力化しようとすると同じだけの力が必要になりますよね。


では全力でも「8」の力しか出せない人は…?

このやり方では当然負けてしまいます。

単純にぶつける場合は筋力や質量だけの勝負になるので劣っている方が不利ですね。


このような物質的不利をなんとかしようと昔の人は色々考え、様々な技法が生まれました。

剣術や空手、中国拳法、もちろん合気道も例外ではありません。

特に合気道は学ぶ層が層なので、そういった技術が必要不可欠となります。


では合気道では相手の攻撃に対してどんな防御(受け方)をするのかというと…

①横から力を逸らす
②ヒットポイントをずらす

主にこの2つが型練習の中でよく使われます。

①横から力を逸らす

自分に向かって直線的に向かってくるもの(突きや振り下ろしなど)は横からの力によって意外と簡単に逸らすことが出来ます。

ボクシングでいうところの「パリィ」、空手などでは「内受け・外受け」などの技術と同じですね。

ポイントとしては身体をぶつけるようなガチンとした感じの止め方ではなく、

相手の動きに合わせてフワッっと触りにいき、横から力を添えるようなやり方です。

ただし、手だけ受けようとすると相手の攻撃を受け損ねた時に当たってしまいますので

しっかり自分の身体も移動しながら行うのが大事ですね。


②ヒットポイントをずらす

こちらは相手の攻撃を受け止めはするのですが、

一番威力の乗った状態を受け止めず、相手の攻撃に勢いが乗る前の出だしや

打ち終りで威力が落ちたタイミングで受け止めるやり方になります。


仮に攻撃の勢いを数列のように表現しますと

出だし⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒フォロースルー 

1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,9,8,7,6,5,4,3,2,1

1に近いほど威力が弱く、10に近いほど威力の乗ったタイミングです。


こんな感じの勢いの攻撃を少ない力で受け止めようとするなら

1~4くらいの勢いの技の出だしやフォロースルー辺りで

相手の攻撃の手を受ける方が非力な方でも受け止めやすいということになりますね。


ちなみにこの防御方法は相手の攻撃が逸らしにくいような横からの攻撃

(合気道の横面打ち、格闘技でいう所のフックや回し蹴りなんか)には

この防御方法が使いやすいでしょう。



これらの防御方法であれば力や体格差がある人でもある程度は何とかできます。

ただし、当然ながら練習しないとできませんので、力や体格で劣っている人ほど

『努力』をしてその差を埋めなければならないということですね。


また、最初の内や年齢が若いほど反射神経や身体能力でこれらを行うことが出来るのですが

やはり加齢によって反射速度や身体能力は落ちていきます。

ですが、努力と経験をより積み重ねていくことで

ある程度、相手の動きの気(または機など)が感じ取れてくるようにもなりますので

達人と呼ばれる方は対応できるともいわれています。


武道に携わるものとしてその域を目指したいものですね(*'▽')

というわけで今回は合気道でよく使われる防御方法のポイントを紹介してみました。


筋力が弱くても、体格で劣っていても努力と技術である程度の差は埋められますので

もしご自身が筋力や体格差で劣っていることで自分の身を守ることを諦めているのであれば

一度、合気道を体験して少し考え直してみてはいかがでしょうか?



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